現代ガラス工芸を代表する巨匠として知られ、尾形光琳・琳派への敬慕や薩摩切子の復元、アールヌーヴォーの発展形など幅広い技法を備え、そのいずれにおいても完成度の極めて高い作品を世に出す【黒木国昭】(1945-)作と記憶しています。藍色と黄色の二色被せ硝子で構成された綾切ロックグラスです。綾切子とは、黒木国昭が長い時間をかけ生み出された、薩摩や江戸切子とは趣を異にする「第三の切子」と呼ばれる21世紀の新たな切子芸術です。光に映える軽やかさと豊潤な独特の色彩は、古代色として琥珀を基調にした樹齢を表していて、豊かな木の文化の精神を根底にした想いを込めて生み出しています。藍色と琥珀色の調和がとにかく素晴らしく、切子硝子として作者の類稀な技巧が全面に表れており、ご覧の通り光の屈折による眩い輝きからは宝石にような美しさを放つ表情に魅了されます。御使用には全く問題御座いませんが、保管の際についた小さな傷が側面に御座います（写真参照）。その他は目立つ傷や汚れ等無くとても良い状態です。保管期間が御座いますので多少汚れや細かい傷等はご了承下さい。細かい傷等を気にする方はご入札をお控え下さい。サイズ　高さ：約8.9㎝　口径：約7.4㎝箱等はございません。#切子#バカラ#ロックグラス#黒木国昭